ヨーガとは何か? 第3-5章 ヨーガ哲学の源⑤ サンスクリット語の哲学の伝統💖ヨガ教師養成講座での学び💖
第3-5章 ヨーガ哲学の源⑤では、6学派のグループ分けと、一元論、二元論、多元論の3つの流れがあるサンスクリット語の哲学の伝統についてBlogします。
ヨーガとは何か? 第3-5章 ヨーガ哲学の源⑤ サンスクリット語の哲学の伝統💖ヨガ教師養成講座での学び💖
6学派
ヴェーダーンタ:「偏在する原理(ブラフマン)」
ミーマーンサー:「議論欲」
ヴァイシェーシカ:「特異性」
ニヤーヤ:「規則」
サーンキヤ:「知性」
ヨーガ:「心とそのコントロール法」
これらすべての学派の基本的な教典は、 キリスト時代初期のものです。
伝統的に3組
6学派は伝統的に3組に分けられています。
ヴェーダーンタ & ミーマーンサー、
サーンキヤ & ヨーガ、
ヴァイシェーシカ & ニヤーヤ です。
哲学体系の学派
ヴェーダーンタ ・ サーンキヤ ・ ヴァイシェーシカ は、
形而上学を扱っているという意味で、 哲学体系です。
哲学体系の学派を、補足している学派
あとの3つ
ミーマーンサー ・ ヨーガ ・ ニヤーヤ は、
全体系の知的な基盤を築く(ミーマーンサー ・ ニヤーヤ)か、
あるいは実修面を順序だてて展開する(ヨーガ)ことによって、
もう1方の学派を補足しているのです。
サンスクリット語の哲学の伝統
サンスクリット語の哲学の伝統には、 一元論、 二元論、 多元論の3つの流れがあります。
一元論
一元論はヴェーダーンタ(『ウパニシャッド』を含む)の特徴で、
世界全体の本質は1つの意識ある原理であると主張しています。
二元論
二元論はサーンキヤ学派の立場で、
意識なき物質と意識としての純粋意識を2つの究極の原理としています。
多元論
多元論はヴァイシェーシカ学派の特徴で、
物質世界の究極永遠の原理は無限にある意識なき原子だと主張しています。
ヨーガは、哲学についてはサーンキヤ
ヨーガは、
哲学的問題についてはサーンキヤの考え方を受け入れています。
6つの正統派哲学体系のうち、
実在の本質についての見解は異なり(一元論対二元論)ますが、
サーンキヤとヨーガとヴェーダーンタの3つは、
魂の本質や悟りによる解脱など、
他の点では意見が一致しているので、
1つのグループを形成しています。
有神論の学派を含めたすべての正統派の学派が、
ヨーガは自分たちが考える
究極の真理を実現するのに不可欠な修養であると認め、
統御された心が真理を悟るための唯一の手段だとしています。
同じ理由から、 ヨーガは非正統派の体系にも取り入れられています。
Yogaは、肉体的ストレッチのためのポーズにとどまらず、様々な呼吸法・瞑想などによる心のストレッチ・コントロール・波動調整などまだまだ未解明な効果が期待されます。
Yogaの叡智を意識して、アーサナをされることを、おすすめいたします。
ヨガについて幅広く意識されたい方は下記の参考文献をご覧ください。
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参考資料集
YIC日本語版・講義資料集 (1) YICとヨーガの必要性
ヨーガ本質と実践 シヴァーナンダ・ヨーガ・センター編 参調出版
ヨーガの哲学 ミラ・メータ著 木村慧心監修 参調出版
スピリチュアル・ヨーガ ディーパック・チョプラ著 角川書店
ヨーガとサーンキヤの思想 中村元選集 第24巻 春秋社
最後までご覧いただきありがとうございます💖💖💖
何かの参考になれば幸いです。
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