ヨーガとは何か? 第5章 ヨーガの道のいろいろ カルマヨガ・バクティヨガ・ジャニャーナ(ギャーナ)ヨガ・ラージャヨガ 💖ヨガ教師養成講座での学び💖
一般にヨガのポーズ、アーサナはよく知られていますが、その他にも様々なものがあります。とは言ってもここではホットヨガ・アロマヨガなどの分類ではなく、ヨーガの主要な道を第5章として、 カルマヨガ・バクティヨガ・ジャニャーナ(ギャーナ)ヨガ・ラージャヨガ などのヨーガの道について、そして最終的な目標についてBlogします。
ヨーガとは何か? 第5章 ヨーガの道のいろいろ カルマヨガ・バクティヨガ・ジャニャーナ(ギャーナ)ヨガ・ラージャヨガ 💖ヨガ教師養成講座での学び💖
ヨーガの主要な道
ヨーガには、 主要な道が4つあります。
すなわち、
カルマ・ヨーガ(KarmaYoga)、
バクティ・ヨーガ(BhaktiYoga)、
ジニャーナ・ヨーガ(Jnana Yoga)、
ラージャ・ヨーガ(Raja Yoga)です。
どれがあうかはその人の気質や生き方によって違います、
どの道も最終的にはブラフマン(神)との合一という同じ目標に通じており、
まことの智に至ろうとするなら、
この4つの教えをすべて身につける必要があると言われています。
カルマ・ヨーガ(行動のヨーガ)
カルマ・ヨーガ(行動のヨーガ)を選ぶのはおもに外交的な性質の人です。
この道は心の浄化をはかるため、
利益や報酬を求めず無私の心で行動せよとといています。
自分の行為の成果にとらわれることをやめ、
それを神に捧げることによってエゴを昇華させるのです。
これができるようになるには、
何をする時でもマントラ(mantra)をくりかえし唱えて精神集中するのが有効です。
バクティ・ヨーガ(愛のヨーガ)
バクティ・ヨーガ(帰依の道)に惹かれるのは特に、
情緒的傾向の強い人です。
バクティ・ヨーギはおもに愛の力によって行動し、
神を愛の体現と捉えます。
祈りと崇拝と儀式を通じて自らを神に捧げ、
自分の感情を無条件の愛や献身に向かうように変えてゆきます。
神を讃える言葉を詠唱することが、
バクティ・ヨーガでは大きな位置を占めます。
ジニャーナ[ギャーナ]・ヨーガ(知識と知恵のヨーガ)
ジニャーナ・ヨーガ(知識と知恵のヨーガ)はもっとも困難な道で、
並ならぬ意志の強さと知性の高さが要求されます。
ジニャーナ・ヨーギはヴェーダーンタ哲学に則り、
自らの心を用いて本当の自分を探ります。
私たちはガラスの内と外を別の空間と捉えるように、
自分と神とを切り離して捉えています。
ジニャーナ・ヨーガを信奉する者は、
このガラスを割って無知のベールを溶かすことによって
一気に神との合一を経験するのです。
ジニャーナ・ヨーガに挑もうという人は、
その前に他のヨーガの道で学んだことが
身についていることが必要と言われています。
無私の心と神への愛、
からだと心の強さがともなわなければ、
真我実現への模索もただの空理空論になりかねないからです。
ラージャ・ヨーガ
ラージャ・ヨーガは、 からだと心をコントロールする科学です。
しばしば「王道」と呼ばれるラージャ・ヨーガは、
精神と肉体のエネルギーを霊的エネルギーに転じることによって、
思考の波を制する方法をあますところなく教えてくれます。
ラージャ・ヨーガの8項目
賢者パタンジャリ(Patanjali)が
ヨーガ・スートラの中であげている8項目は、
ステップを踏んで修行を進める段階式訓練法であり、
からだと心を清めつつ最終的にヨーギを悟りに導くものです。
ヤーマ(yamas)
ヤーマは慎むべきことの意で、
低次の性質を打ち破ることを目的とした5つの道徳律に分かれています。
すなわち、
暴力を振るわず、 思考言動で偽らず、 盗まず、 何事も度を越さず、 所有欲を持たずというものです。
ニヤーマ(niyamas)
守るべきことを意味するニヤーマも5つに分かれます。
こちらは望ましい性質を伸ばすもので、
純粋さ、 満足、 苦行、 聖典学習、 常に聖なる存在を意識して生きることからなっています。
アーサナ(asanas)
アーサナとはポーズです。
プラーナーヤーマ(pranayama)
プラーナーヤーマとは呼吸のコントロールのことです。
プラティヤーハーラ(prayahara)
プラティヤーハーラは五感を内に向かわせ心を鎮めることで、
ダーラナー(dharana)
集中を意味するダーラナーという次のステップの準備段階です。
ディヤーナ(dhyana)
そしてダーラナーは瞑想ディヤーナに通じ、
サマーディ(samadhi)
最終的にサマーディ(超意識)にいたるのです。
以上の 8ステップがあります。
Yogaは、肉体的ストレッチのためのポーズにとどまらず、様々な呼吸法・瞑想などによる心のストレッチ・コントロール・波動調整などまだまだ未解明な効果が期待されます。
Yogaの叡智を意識して、アーサナをされることを、おすすめいたします。
ヨガについて幅広く意識されたい方は下記の参考文献をご覧ください。
💖💖💖
参考資料集
YIC日本語版・講義資料集 (1) YICとヨーガの必要性
ヨーガ本質と実践 シヴァーナンダ・ヨーガ・センター編 参調出版
ヨーガの哲学 ミラ・メータ著 木村慧心監修 参調出版
スピリチュアル・ヨーガ ディーパック・チョプラ著 角川書店
ヨーガとサーンキヤの思想 中村元選集 第24巻 春秋社
最後までご覧いただきありがとうございます💖💖💖
何かの参考になれば幸いです。
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